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Dr.HARUDr.HARU
一ノ瀬の日々。
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その背中はいつの間にか、気が付けばいつも目の前に居た。

意識せずとも自然と目に写ってしまう、大きな背中。
いつも視線の先にある訳は、きっと人より大きく目立つから、という理由なんかではなく。

自分が、その大きな大きな背中を、求めてしまっているから、なのだろう。

人に背を向けることは、彼にとっては危険を伴うことである筈なのに。
それでも、いつも。
当たり前のように、自分の前に、居てくれた。

『忍者』という職業である彼がこういう態度を取ってくれることは、きっととても珍しいこと。自分に簡単に背中を向けてくれるということは、そのとんでもなく珍しい、『信用』を得ているということ。
とてもとても、名誉なこと。

大きな背中は丈夫だから、たくさんの荷物を抱えているのだろう。たくさんの荷物はとても重い筈なのに、そんなことはおくびにも出さず軽々と持ち上げているように見えるけれど。
重圧なんて感じさせないこの背中は、きっと自分が思ってるよりずっとずっと、丈夫で強い。

大きな背中に、身を任せてしまいたい。
耳を当てて、鼓動を感じて。
温かさと肌の感触に、命を感じて。
このままずっと、触れていたい。
貴方の体温を感じていたい。
分けあっていたい。
背中に寄り添ったまま、ずっと。

ずっと。
ずっと。
ずっと。


……ずっと。


たくさんの荷物を抱えるその背中に、もうひとつだけ、荷物を増やしてもいいですか?
だってもう、貴方の背中から離れることなど、出来そうにない。
だから、出来れば、この荷物。
手放さずに、ずっと抱えていて欲しい。

温かい鼓動に触れるひとときの、最大級の幸せを感じながら。
大好きな大切なこの人を、独り占めできるこの瞬間。

誰よりも愛しいこの背中に身を寄せて。

なんで、
こんなに、

幸せなの。


自分はきっと、世界一の幸せ者だ。








***********






小話というより詩のような感じ。
先ほどの講義中、私の前に座った男性の背中が超デカくて、お陰さまで前が見えなくて黒板が写せなくて、しょうがないからこれ書いてました。

書いた話を一瞬で台無しに出来る裏話を披露してみました(・∀・)

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