Dr.HARUDr.HARU
一ノ瀬の日々。
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「…、もう、いやだ、なにもかも、ぜんぶ、
きえてしまえばいいのに!」
金の糸に絡み付く十の指。
同時に世界を遮断するように塞がれた両の耳。
吐かれる言葉はまるで血反吐のよう。
「……、はぁっ」
息をすることさえ困難で。
吐くものと吸うものの区別もつかず。
震える手が伸びる先には、一つの小箱。
「今はやめとけ」
しかしそれには届かず、伸ばす手は大きな手に阻まれた。
わななく瞳と震える唇。
縋るものを断たれた手はカタカタと鳴る。
「その状態で煙草は吸うな」
震える腕を縛り付けたまま。
その腕をこの身に引きずり寄せ。
細い体をきつく、きつく、抱き締める。
「落ち着け。
おまえが吸うものはこれじゃない。
ちゃんと、ここの空気を吸え。
……息を、しろ。」
静かな声。
じんわりと体に染み込む低い声。
感じるのは暖かな体温、そして命を刻む音。
薄暗くて狭いコンクリートの箱の片隅で。
しばらくして聞こえてきたものは。
かすかに響く、小さな泣き声。
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中途半端な終わり方で申し訳ない。
こんな話を構想中です、私の精神が疑われそう(笑)(大丈夫です毎日無駄に元気です!)(※聞いてない)。
設定は決まったから、拍手お礼書き終わったら書きはじめようと思います。
あ、熱は一晩寝たら無事に下がりました。弱いのか強いのかよくわからん構造していますこの体。
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